桓騎の根っこ
戦いの天才、冷酷・無慈悲な桓騎の根っこにあるものはなんなのか?
桓騎軍の最古参だという者から根っこの話を聞いたという。
桓騎の根っこは、、、
『岩をも溶かす程の“怒り”だ』
全てに対しての怒り、桓騎の過去にいったいなにがあったのか???
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咸陽と黒羊
咸陽には、勝利の報が届いていた。
昌平君は桓騎が自分の予測を上回る戦いをしたと想像したが、意識はすでに黒羊の先の趙領土へと向かっていた。
黒羊では、、、
西の丘一つを飛信隊だけで砦化しろという桓騎の命令、さらに黒羊の外側の警邏もやれと命令されていた。
重傷者ばかりの飛信隊。
怒りの河了貂だったが、信はもういい、と言う。
桓騎はなにをしているか?と問う信だったが、雷土は言うのだ。
「自惚れるなよ、元下僕。てめぇなんざ最初っからお頭の眼中には入ってねぇんだよ。こっから先も一生な」
信は一人になったところで羗瘣と会う。
桓騎の戦い方、桓騎の言う大人の戦い方を見せつけられた黒羊の戦い。
「戦い方はくそだが結果は真正面から受け止めねぇといけねぇと思う。桓騎とはまだこの先も戦場を一緒にする機会があるだろうからな」っとは信の言葉だ。
そして、桓騎より先に大将軍になることを決意するのであった。
羗瘣は冷静に先は難しいが、並びさえすれば止められる、と告げる。
さらにこう続ける。
「お前のやり方で天下の大将軍になればいいんだ。」っと。
黒羊の戦いでは、桓騎の強さと恐ろしさを中華に広める結果になった。
一方、飛信隊は大将桓騎の反逆行為の咎により慶舎討ちとりの戦果は相殺された。
が。。。
その際、信の思いを皆が聞いたことにより、飛信隊の結束は今まで以上に強くなった。
そして、もう一つ、大きな収穫があったのだ。
那貴だ。
桓騎軍から飛信隊に出向していた那貴は、飛信隊に移ると。
桓騎に理由だけ教えろ、と言われた那貴は。。。
『ただの気まぐれですよ、まー強いてあげるなら飛信隊で食う飯ってうまいんすよね、意外と』
これから上に進む飛信隊にとって大きな収穫だった。
新たな敵の姿が。。。
この黒羊の戦いにおいて樹海にひそみ別の収穫を得たものがいたというのだ。
李牧。
李牧の副官舜水樹(しゆうすいじゅ)と馬南慈を連れた李牧の姿がそこにはあった。
慶舎損失は痛かったが、2つ得たものがあったという。
1つ目は「紀彗」という名将の存在。
2つ目は「桓騎の弱点」
李牧は慶舎に誓う。
「私がこの手で仇を討つ」
黒羊戦の翌年、秦は合従軍以来の超大軍を興して趙軍と激突する。
黒羊戦は、前哨戦にしか過ぎなかったのである。。。
李牧VS桓騎
史実では、桓騎は李牧に敗れている。
この時代に秦軍に一矢報いることが出来たのは李牧のみだったと言われている。